コンサルと投資銀行の違い


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コンサルと投資銀行双方をターゲットに就職活動をされている方も多いかと思います。今回は、その違いをわかりやすく解説したいと思います。

業務量・待遇面から見たコンサルと投資銀行の違い

どちらも激務・好待遇のイメージがあるコンサル・投資銀行ですが、実際はどうなのでしょうか。

激務・超高収入の投資銀行

比較をすると、投資銀行が圧倒的に激務かつ高収入といえるでしょう。M&Aは短期間で決めきる必要がありますし、次から次へと提案・案件実行のサイクルを回していくひつようがあるため、労働時間は今なおかなり長いといわれています。こちらのサイトをみるとかなり厳しい労働条件であることを容易に想像できるでしょう。

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ただ、厳しい労働条件を吹き飛ばすくらいの好待遇であることも事実です。新卒のアナリストでさえ1,000万円前後からのスタートなり、評価をされれば破格といもいえるインセンティブを手にすることができます。

忙しいがライフワークバランスも重視されるコンサル

正直ファーム次第、プロジェクト次第ともいえますが、投資銀行に比較すると特に近年においては労働時間は減少傾向です。若手の2~3年目までであれば残業時間が厳しく管理されているファームも多く、昔のように毎日27時まで働くようなことはなくなっています。詳細はこちらの記事でも解説しているのでご参考まで。

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また、給与面については当然ながら事業会社と比較すると高いものの、投資銀行と比較すると見劣りするでしょうか。20代で1,000万円を手にすることは比較的簡単ですが、投資銀行ほどのインセンティブは特に若手のうちは発生しないかもしれません。

M&A関連案件から見たコンサルと投資銀行の違い

コンサルと投資銀行はどちらもM&A案件を扱います。案件によってはコンサルと投資銀行が協業することも少なくないでしょう。では、どのような役割分担でやっているのでしょうか。

投資銀行はM&Aのエグゼキューションに専念

投資銀行はM&Aの案件ありきで登場します。具体的には、案件の組成から資金決済や効力が発生するM&Aのクロージングまでの一連の流れをサポートしていくことになります。例えば、買収をする場合には相手先の企業価値の算定を行う他、実際に買収金額の交渉・買収に係る契約書の作成等の業務も担っていく実働部隊なのです。

また、買収が成功した暁には多額の成功手数料を受け取ることになるため、兎にも角にもM&Aの成功を是が非でも実現したいという思いで動いています。当然、成功報酬以外にも毎月の定額報酬も発生しますが、成功報酬の金額がけた違いに大きいため、M&Aを成功させることへのモチベーションは高いと推察します。

コンサルは企業サポートの一環としてM&Aを支援

一方でコンサルはM&Aの案件の時だけ登場するわけではありません。普段から色々なトピックでクライアント企業を支援する中で、買収・併合等を戦略の一つとして提案し、それをサポートしていく点が特徴的です。例えば総合コンサルファームだと、Pre M&AやPost M&Aといった組織が存在します。Pre M&AはM&Aに至るまでの一連のフェーズを支援し、Post M&AはM&A後に1つとなった組織の成長戦略、文化の融合等をどう進めていくかをサポートします。つまり、M&A案件を取り巻く周りのビジネストピックについても入り込んでいくことが特徴といえるでしょう。

このため、投資銀行のように成功報酬で稼ぐビジネスモデルというよりは、クライアントに対するアドバイザーによって定額報酬を得るようなビジネスモデルとなっています。

まとめ

  • 投資銀行はコンサルと比べても激務だが、その分想像できないくらいの高収入を手にできる可能性がある
  • M&A業務はコンサル・投資銀行のどちらもで行うものの、投資銀行がM&Aの案件に特化してその実行をサポートをする一方、コンサルはM&Aをクライアントの目標実現の一つの手段として実行サポートすることに加えて、M&A後の各種サポートを含めたトータルサポートを行う

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