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コンサルティングファームにおける選考のファーストステージが書類選考になろうかと思います。書類選考を通過できないと面接に進むことができないですから、ポイントを押さえた内容でまとめておくことが大切でしょう。この記事では、どのような点に気をつければ新卒採用の書類選考を通過しやすいかをまとめていきたいと思います。
書類選考は面接枠にあわせて候補者を絞るためのもの
新卒採用はある程度時期が決められており、面接官の数も限られているため、限られた面接枠より候補者があふれている場合に書類選考で候補者を絞り込む必要があります。コンサルファームの面接は人事部門ではなく、現役のコンサルタントがプロジェクトの合間を縫って行います。当然、面接している時間はクライアントからお金を稼ぐことができなくなってしまうので、面接だけに専念することはできず、面接できる学生の数も限られてきます。
(もちろん、コンサルファームにとって人材は命ですから、プロジェクトワークを最優先にしつつもできる限りの時間を採用や人材育成にも費やしますよ。)
エントリーシートは独創性よりも論理性・構造化力が大切
エントリーシートで他の学生と差別化が図れるエピソードがないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
安心させるわけではないですが、面接する側の立場からすると、エピソードの「独創性」や「特定のスキル」がある人が必ずしも面接を通過するわけではありません。
大前提として、新卒採用はポテンシャル採用です。採用側としては知識や経験を活かした即戦力として期待しているわけではなく、あくまでも自分のチームのメンバとして一緒に働きたいかという観点でみています。
※中途の場合は、即戦力としてみますから判断の軸が決定的に違います。
このため、新卒採用におけるエントリーシートで重視されるのが、いかにわかりやすく、いかに筋道だてて纏めることができるかという点です。時間がない中で合否を判定していく必要があるため、一読しただけで頭に入ってくるかどうかが大切です。
「学生時代に力をいれたことについて説明してください」
ありがちなこの問いに対する回答で比較してみましょう。
①目標をメンバ全員で統一できたこと、②メンバ毎の長所を伸ばす練習に特化したこと、の2点がその要因だと考える。
私が1,2年時のサークルは、メンバ毎の目標がばらけていると感じた。「メンバ全員が満足してほしい」という思いから副代表に就任した3年時にメンバの想いを個別ヒアリングした。結果、「野球をやるなら勝ちたい」と皆が思っているとわかり、チーム全体で共有・意思統一を図った。
また、当時はメンバ全員で同じ練習に取り組んでいたが、週2回合計6時間しかグラウンドが確保できない中、効率的にチーム力を高めるため、あえて得意領域を伸ばすための練習に特化した。試合では適切に選手交代を行い、苦手を補い合う選手起用を心掛けた。
結果、先輩方が勝ち進めなかった地区予選20チームの首位として、XYZ選手権大会本選出場を5年ぶりに決めた。
さて、あなたが面接官だったらどちらが優れていると判断しますか?
もちろんBさんが望ましいエントリーシートです。わかりやすいようにあえて大げさに書いていますが、色々な要素を詰め込んでいます。
- 結論ははじめの数文で明確に言い切る
- 具体的な数字・固有名詞を使う
- 曖昧な言葉は極力避ける
- ①②や改行等を用いて構造化する
これらに気を付けるだけで印象は大きく変わります。Aさんの文章はよく読んでみないと何が言いたいのかわからないと思いませんか?反対にBさんの文章は視覚的にもわかりやすいですし、数字を使っているので頭に入りやすいと思うのです。
エントリーシートはあくまでも足切りですから、パッと見て内容が頭に入り、このエントリーシートをもとに面接を進めることができると思ってもらうことが大切です。
まとめ
- 新卒採用では大量の候補者を一定期間で選考する必要があるため、書類選考では限りある面接枠にはまらない候補者が落ちてしまう
- エントリーシートのキーポイントは、独創性よりはいかに論理性・構造化する力を示せるかである
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