コンサルのUp or Out って本当?


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コンサルティングファームはUp or Outなんでしょ?これもよくトピックですね。実際のところどうなのでしょうか。前回はコンサルファームの評価制度について説明しました。

現役外資コンサルの就活・転職術

コンサルファームではランク毎に求められる役割が細かく定義されており、プロジェクト毎にまずはマネージャーが評価を行う。プロ…

今回はコンサルティングファームの評価制度を踏まえた上でUp or Outの実態について解説していきたいと思います。

評価によって差がつきやすいのは本当

まず、コンサルティングファームはどこの会社であっても評価による出世スピード、昇給スピードに圧倒的に差が出てきます。これは事業会社との大きな違いです。

ランク 年次
アナリスト 1~2年目
コンサルタント 2~4年目
シニアコンサルタント 4~8年目
マネジャー 7~12年目
シニアマネージャー 10~16年目
パートナー 15年目~

標準的なランクアップ年数はどこのファームでも定義されていますが、あくまでもその定義は目安です。なので、人によっては標準年数以下でランクアップする人もいれば、標準年数よりかなり遅れてランクアップする人もいます。

ランクが低いうち(アナリスト~シニアコンサルタント)は比較的標準年数通りにランクアップできる人の割合が高いものの、ランクがあがるにつれて差がでてきます。イメージですが、アナリストからコンサルタントへのランクアップは概ね90%程度が、標準年数通りにランクアップできます。ところが、シニアコンサルタント~マネージャーへのランクアップになると、標準年数以内でランクアップできる人は30%程度でしょうか。1,2年、場合によっては3年以上標準年数より遅れての昇格となる人もざらにいるのです。(その場合には辞めてしまう方も多いですが・・・)

コンサルティングファームにおいては、評価制度が明確に定義されているので、上位ランク相当の仕事ができていれば出世しますし、そうでないと永遠に昇格することができない世界なのです。なので、優秀なコンサルタントであれば新卒入社から5年程度でマネージャーに昇格できている人もいる一方、30代後半になってもスタッフレベルから昇格できない人もいる世界です。年上の部下、年下の上司というのが珍しくないのです。

クライアントの事業会社の多くは、今でも年功序列に近い出世の仕方をしているので、おそらく年次があがればみな横並びでランクアップしていると思われます。なので、優秀な人の立場からすると特に若手のうちはいくら頑張っても差がつきにくいと歯がゆい思いをして、コンサルに転職してくる方も多くいらっしゃいます。

Up or Out? Up or Stay?

今回のメイントピックですね。結論はこんな感じです。

  • 評価されない人はUpしない
  • Out(=会社から解雇を言い渡される)になるかどうかは会社による
  • Outにならなくても、評価されなければUpしないので、ランクはStay
  • Stayが長く続くと結局は自分から退社する可能性が高い

まず、再三説明している通り、評価基準をクリアしない限りにおいては上位ランクに昇格することはあり得ません。

「年齢が35歳だし、頑張ってるし昇格させてあげよう」

そんなことはコンサルティングファームには起こりません。なので、成長しない限りはどのファームにおいてもUpしません。

では、Outはおこるのでしょうか?これはコンサルティングファームによります。例えば、外資系ファームで日本のファームが支社だとします。その場合には、日本ファームは支社として、欧米にある本社の指示に従う必要がありますよね。具体的にいうと、

  • 売上
  • 利益
  • プロジェクトトピック
  • ・・・

これらについての指示を本社から受けます。仮に何らかの事情で利益目標が達成できなさそうだとわかった場合、あなたが日本支社のトップだったらどうしますか・・・?

  • 売上増
    • プロジェクトの新規獲得
    • クライアントから貰う人件費単価をあげる
  • コスト削減
    • 人件費の削減
      • 給与単価を減らす
      • 人を減らす
    • その他経費の削減
      • オフィスの賃貸費用を減らす
      • ・・・

ぱっとこれらの方法が思い浮かびますが、どれも「利益を増加」させる施策であることは間違いないです。ただ、即効性がある施策があまりないですよね。
そう、よく聞くUp or Outというのは、こういったコンサルティングファームにおいて、期末等切羽詰まった時に評価の低いコンサルタントにOutを言い渡して、なんとか利益目標を達成するためのものなのです。

人をきれば、人件費が一気に削減できますからね。

当然、各ファームでは採用を積極的に行い、どんどんいい人材を確保しようと動いていますから、プロジェクトで必要である以上のコンサルタントが集まっている場合には誰かをクビにせざるを得ないのです。

ただ、一点だけ補足をすると、昨今はどのファームも人が全く足りていません。
これは、IT系の案件がどのファームでも増えており(戦略系、総合系問わずです)、IT系はどうしても人手が必要になってくるために採用人数を増やしています。このため、誰かをクビにしている余裕がなくなりつつあるのも実情です。

とはいえ、評価されない人が出世しないのは変わりませんから、ずっとランクアップしない人が徐々に居づらくなって辞めていくことは珍しくありません。

まとめ

  • コンサルティングファームにおいては評価基準に達していなければランクアップすることはあり得ない
  • Up or Outの"Out"は外資系ファームの日本支社が、利益目標を達成するための手段として人件費を削減する場合において発生する
  • "Stay"している人間は成長しない限りランクアップは望めないので、自主的に辞めていく人も少なくない

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